吉川市の水道水フッ素化のもくろみに対する市民運動の勝利

 2000年11月17日、国会答弁で厚生省(歯科保健課)が水道水フッ素化について「市町村から要請があった場合、技術支援をする」と表明し、それが新聞で報道されました。小生はその新聞記事を読んだ記憶がありますが、「まあそんなものか」くらいに思い、自分がそれに対する反対運動にのめり込むとは、当時、全く思っていませんでいた。
 その後の個人的事情は省略しますが、その後、幼稚園や小学校などでのフッ素洗口が広まり、予想通り、いよいよ水道水フッ素化のもくろみが明るみにでました。次のような学会の方針の強化が背景を物語っています。

口腔衛生学会の政策声明

 まず、埼玉県吉川市で水道水フッ素化の具体的な動きが始まりました。水道水フッ素化とは水道水へ無機化合物のフッ素化合物を添加することで、吉川市に推進論者の歯科医がいたことで、吉川市でこの動きが始まったのでした。高橋晄正先生らの現地での講演会が行われ、一旦は静まったかに見えた水道水フッ素化が再び動き出したのが5年ほど前のことです。
 幸いなことに、吉川市ではフッ素化反対の市民運動が再び始まり、市議会にも強力な議員(稲垣さん)が現れました。市民運動の先頭に立った主婦の酒向(さこう)さんが、運動の経過を数回、「反フッ素 Letter」に記載しています。
    「反フッ素 Letter」No. 84
   「反フッ素 Letter」No. 92
 水道水フッ素化は表向きの目的は「虫歯予防」だが、裏の目的は産業界によるフッ素の合法的廃棄で、欺瞞であり、ニセ科学だと小生は考えます。  ヨーロッパの殆どの国は水道水フッ素化を中止し、いずれ米国でも、盛んになった市民運動によって中止されるでしょう。虫歯が減少した現在、有害性があるフッ化物を公共の飲料水に入れるべきでなく、どうしても飲みたい人は、コップの水に自分でフッ素を入れて飲めばいいのです。そのためには、暫定的な解決策として、フッ素濃厚液を、どうしても希望する歯科医や市民に配布すればよいと考えます。

 「反フッ素LETTER」の酒向さんの最初の文章からは必死の思いが伝わってきます。(小生は依頼されて2回、学習会の講師をやりました。以下、続く)


  

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