フッ化物の発ガン性:その最新情報
 

 @NRC Report とは  

 A第10章 遺伝毒性と発ガン性(全訳、文責:加藤純二)  

 遺伝毒性について、1993年のNRC レポートでは、フッ化物の遺伝毒性は多分、ない、と結論づけていました。しかし新しい知見が出るに及んで、今回のレポートでは、遺伝毒性については、「ないとは断定はできない」と表現を一歩、後退させました。

 発ガン性については、疫学調査や症例対照研究で、かなり信憑性のある報告が続き、フッ化物が“possibly carcinogenic”であることを認めています。このNRC レポートは、随所に「このレポートは医学的な安全性を検討したもので、有益性などについては検討外であり、従って、水道水フッ素化の是非を論ずるものではない」と断っています。

 しかし、この章の担当者は、フッ化物が“possibly carcinogenic”であれば、水道水フッ素化は事実上、やってはならないことになることを、わざわざ1項「発ガン性物質についてMCLGを設定する上でのEPAのガイドライン」を設けて意見を述べています。

 つまり、もし発ガン性があれば、水道水にその物質は存在してはならない(許容濃度はゼロ)が、もし“possibly carcinogenic”であれば、水道法で他の同様の物質と同じく「安全係数」用いて、それまでの許容濃度の1/10に許容濃度を改正しなければならないと言っています。許容濃度はEPAの二重基準によって2あるいは4ppmとされていますから、高くとも0.4ppmにしなくてはならないことになります。事実上、これは水道水フッ素化ができないということになり、思い切った記述をしたものだと、驚きました。(この和訳は」『フッ素研究』第26巻(平成19年10月)に一部省略されて掲載されています。)

 B原文

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