大衆をだまして事業を推進するのはよくない:例1
 

 東京都が平成15年3月に発行した『フッ化物応用の手引きーAtoZー』という立派な本があります。東京歯科大学の真木吉信教授が監修しています。また真木教授は『フッ化物洗口マニュアル』の編集委員でもあります。まずは次の資料の最後の図を見てください。

消費者レポート記事

 世界9ヵ国の12歳児の平均虫歯数が軒並み減少している中で、日本だけ虫歯数が上昇しています。しかしまてよ、横軸の年代目盛りが1980年までです。少しそれより右に点がありますから、1982年ころまでの統計です。つまりは最近の25年くらいの統計を隠しているのです。実はこの頃から日本の子どもの虫歯数は一貫して減少しています。日本はまだ子どもの虫歯数が多くて、フッ化物洗口をやらなければならないと思わせるための単純なトリックでしょう。このような図を載せるのは学者としての良心を疑われても仕方ないでしょう。

  

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